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注意すべき予備校の実験

日能研の進出が先か、私立中学ブームが先か、わからないが、東京の私立優位が伝えられる中で、地方にも私立校に入れたい親が増えている気配である。日能研の関西地区の校舎は10校を超える。四谷大塚の準拠塾は、中堅都市ならほぼどこでもある。九州には名門進学塾英進館という英才教育をうたうスパルタ準拠塾もある。ここで転勤族の子をはじめ、多くの子どもがウィークデイは準拠塾で、日曜テストも準拠塾で受けている。東京以上にきびしい内申書重視の地方では、受験する前に先生が振り分けてしまうような進路指導にあきたらず、私立を考える親もいる。もっともトップ校は依然として公立で、地方では公立優位は今のところゆるがない。しかし、進学塾ができると、私立に行く子が増えるのは地方も同じ。塾に通うことでその気になるという現象もあとをたたない。だからこそ、冷静な判断をしてほしいと思うのである。鹿児島県にあるラーサールに在学する生徒の過半数は、関西、関東の生徒たちで、その数は地元の子をはるかに上まわるという特殊な学校もあるが、ほとんどの中学生は地元の通える学校に通うのである。また最近では寮のある私立に行く子がたくさんいる。海外帰国子女を想定した逗子開成などに、首都圏から来る子がたくさんいる。一方で海外帰国子女たちは、サピックスや栄光ゼミナール、enaなどの海外(アメリカやシンガポールなど)にある塾で、しっかり受験勉強をさせられる。そして賢い母たちは、海外帰国子女枠をめいっぱい有利に使って、大学受験を勝ち抜いていく。